「“この箱の中からカギを取り出し、先への扉を開け”……だと」
立て札の横には大きな台があり、その上に長方形の木箱が置かれていた。
道の先を見れば、建て付けの悪そうな木戸が一つ。
「扉ってあれか」
「カギがないと開かないんですね」
「なあ、これさ。手を突っ込んだらヒィイイ!ってなるあれだよな。絶対」
木箱の上部にある丸い穴を見つめ、ルカが引きつった笑みを浮かべて言う。
するとカロンが、爆弾以上に投下して欲しくない言葉を口にした。
「……で、誰が手ぇ入れんの?」
小鳥とルカが嫌な汗を流す。
「か、カロン…お兄さん…」
「お願いします!」と必死に目で訴えるルカ。
しかし、お兄さんは鬼畜だった。
「お兄さん、弟にはたくましく育ってほしいから。ムリだわ」
「くっそぉおコノヤロー!!」
涙目になりつつ、カギがかかっている木戸に近寄るルカ。
固さを確かめるように扉を触る。
「………よし…これなら」
「ルカくん…?」



