「てか、俺は小鳥と二人で遊ぶつもりだったのに…」
「小動物とケダモノを二人きりにさせられねーだろ?」
「お前が言うなお前が!」
和風お化け屋敷に一歩足を踏み入れる。
中の暗さは外とたいして変わらなかったが、所々に吊り下がっている提灯の赤い灯が不気味で寒気がする。
小鳥は無意識にカロンの手をきつく握り締めていた。
「怖い?」
カロンに問われ、素直に頷く。
するとルカがカロンの手を振り払い、小鳥の空いている手を握った。
「これでどう?真ん中の方が怖くないでしょ?」
小鳥の両隣にはルカとカロン。
「はい…!ありがとうございます、ルカくん」
「へへ、小鳥が安心できるなら良かっ――だぁあああっ!!」
「ルカくん!?」
「なんか首にヌルッて!!ヌルッてきたぁああっ!!!」
パニックになったルカ。
勝手に駆け出したもんだから、手を繋いでいる小鳥とカロンも連鎖的に走り出す。



