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 さて、色々あったパーティーの翌日。

「おーい。しょーどうーぶーつ。どこ行ったー?」

人差し指で手錠をクルクル回しながらカロンが屋敷の廊下を歩いている。

彼は手当たり次第に部屋のドアを開けては目的の少女がいないか探していた。

「俺の小動物~。小鳥~」

きっと見つからない方が小鳥のためなのだろうが、運命はカロンに味方した。

「あれ?カロンさん?」

キッチンルームからひょっこり顔を出した小鳥。

ようやくお気に入りの少女を発見したカロンは目を輝かせた。

「なあ、今ヒマだよな?」

「へ?」

「ということで、はい。ガッチャン」

「ええ!?カロンさん!?」

いきなり手錠で拘束され、小鳥は訳がわからず目を丸くする。

「あ、あの!突然なんですか?逃げませんから外して下さい」

「ヤーダ。おいで」