「……あのさ、小鳥」
「なんですか?」
暗い旋律。
三拍子のリズムに乗って踊る男女を遠目に眺めながら、ルカは気になっていたことを問い掛けた。
「さっき…オーレリアンと何話してたの?」
「え…」
「俺が戻って来る前、オーレリアンと二人でいたでしょ?その……気に、なって…」
「えっと……」
そういえばアルトに邪魔されてしまったが、オーレリアンは至近距離で何かを言いかけていた。
(あれは、何を言おうとしてたのかな?)
わからずに首を傾げていると、真剣な表情のルカに顔を覗き込まれた。
「まさか、また毒吐かれたのか?」
「あ、いえ…!」
可愛いと思ったのは本心だ、と言われたのを思い出し、ルカの言葉を慌てて否定する。
「ゴメンな…。あいつ、昔はあんなに性格歪んでなかったんだよ。変わったのは……母さんが死んでから、かな」
懐かしむように目を細めるルカ。



