「アルトッ…!」
苦々しげに妨害者の名前を吐き出すオーレリアン。
「アルトさん!?」
正体がわかり、まじまじとアルトを見つめる。
以前、学校へ連れて行ってもらった時、友達として紹介された彼。
「もしかして小鳥ちゃん、一回こっきりの関係だから俺のこと忘れちゃった?」
「いいえ!テレビで見てるので覚えてますよ。カロンさん達と一緒によく歌番組に出てますよね」
「見てくれてるの?嬉しいなぁ~!」
嬉しさを表現するため、オーレリアンを押しのけてガバリと小鳥に抱き着く。
「きゃ!?」
「うわ、小鳥ちゃんて小さくて柔らかいね。カロンがペットにしたがる気持ち、わかるかも」
などと小鳥が言われている間、押しのけられたオーレリアンは拳をワナワナと震わせていた。
「……アルト。お前、この僕の邪魔をしたあげく他人の家畜に手を出すとか…私刑もんだから」
どこに隠していたのか、彼の右手にはいつの間にか注射器が。



