広間の中心へ出ると、クラヴィエ家の男子はすぐさま多くの闇人達に囲まれた。
白魔やフェオドールの周りには演奏家仲間や音楽愛好家。
静理やオーレリアンのもとには学校関係者や様々な研究者。
カロンはアイドルなので女性が群がり、見た目がいいルカにまで彼女達がたかり出す始末。
(あう……どうしよう)
ジェラルドも次々と知り合いに声をかけられているので、小鳥は誰とも会話できずにポツンと一人。
(居づらいよ…)
軽い溜息をついてからホールの隅にそっと逃げようとした時だった。
「どこ行くつもりだよ、メスブタ」
振り向くと、つい先程まで招待客の相手をしていたオーレリアンが腕組みをして立っていた。
「あの…ちょっと隅に…」
「今日の主役、誰だか自覚ある?」
「………すみません」
怒られるのが怖くて素直に謝る。
すると、オーレリアンは小鳥の手を掴み歩き出した。



