聞いた瞬間、ピシリとカロンの表情が固まった。
それから刺すような眼差しで小鳥を見下ろし、威圧する。
「なにそれ。笑えないんだけど。なんでフェオ?意味わかんない」
一歩ずつ小鳥に詰め寄る。
「どうしてくれんの。理解不能すぎてこのままじゃ俺、あんたのせいで仕事行けないんだけど」
本気でキレかかっているらしい。
カロンの口調が冷ややかだ。
極めつけは、脅えて涙目になる獲物の耳元で囁いた一言。
「マジで監禁してやろうか、小鳥」
赤い瞳には狂気が宿り、唇の隙間からは牙が覗く。
嫉妬しまくりの弟を横目にフェオドールは溜息をついた。
「カロン、今のマドモアゼルは本来の彼女ではない」
こうしてルカ達にした説明をカロンにも繰り返す。
すると監禁好きの弟も納得してくれた。



