「えっと……」
奇抜なスーツと髪、特徴的な喋り口調を思い出しながら、小鳥は頑張って考えた。
「お笑い芸人さん…とか…?」
おっかない形相でムチを振り回すお笑い芸人はどうかと思ったが、他に何も思いつかない。
小鳥のカワイイ答えに静理は苦笑した。
「お笑い芸人か…。その方が数百倍マシだろうね」
「違うんですか…?」
「うん。彼はね、見世物小屋の主人なんだ」
「見世物、小屋…?」
聞き慣れない単語に疑問を抱くと、静理が言葉を続けた。
「彼は地下世界で闇人を買って、地上で見世物にしているんだよ。闇人は珍しいからね。お客はもちろん人間さ」
「そん、な…!」
目を見開く小鳥を上から見つめ、静理は淡々と語る。
「彼に買われたら最後。檻に閉じ込められて自由はなくなる。定期的にショーが開かれるから、人間が好きそうなオカルトじみたことをさせられるんだ。闇人は吸血鬼だからね。牙を使った吸血シーンは絶対だし、人間との違いを強調するために太陽光を無理矢理当てられたりもする」



