「小鳥ちゃん…」
目の前の小さな背中が、自分を庇ってくれた。
大嫌いな「人間」が、大嫌いな「人間」から護ってくれた。
「…君は……馬鹿だね。俺を庇うなんて…」
慈しみを持って、彼女の背中に口づける。
そっと、大切に。
壊れてしまわないように。
「静理さん…?」
俯せ状態なため小鳥は何をされたのかわからなかった。
首を動かして静理を視界に入れようか、と考えていた時。
「小鳥ちゃん…。このまま少し…話していいかな?」
「はい…」
背中がスースーするし、曝したままの姿が恥ずかしかったが、静理の声がやけに真剣で小鳥は気づいたら頷いていた。
「ありがとう」
安堵の表情を浮かべてから、静理はこう切り出した。
「人間居住区で会った男の職業、なんだと思う?」



