EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ


一度目は未遂に終わった。

シャルロットは追い返され、オーレリアン、フェオドール、ルカの母親であるマリアンヌは事なきを得る。

「そんなことがあったから、警戒した父様は母様が地上で暮らせるように手配してくれたんだ。あの女の嫉妬心が薄れるまで、しばらく地上にいればいいって」

ジェラルドは安全な地上にマリアンヌを隠そうとしていた。

彼女は人間だから地上で生活するのに、なんら支障はない。

彼女自身も夫の提案に賛成だった。

しかし…。


「僕が……引き留めたんだ」


オーレリアンの瞳から、また涙が伝い落ちる。


「僕が…母様の手を掴んで……行かないでって………!」


自分は闇人だから、母親と一緒に地上へは行けない。

だから――。


「そしたら母様は……優しいから…残ってくれた…。僕の目を見て…笑顔で……“貴方の母様はどこにも行かないよ”って…。甘えたんだ…僕はっ。母様の優しさに付け込んで、母様を危険に曝したんだ…!!」


まだ幼かったオーレリアンに手を握られ、マリアンヌは自分のことよりも可愛い息子の我が儘を選んだ。