「それとも何?言ったらお前がカロンを殺してくれるとか?」
唐突にオーレリアンが小鳥の腕を引いた。
「きゃ!?」
引っ張られ、ソファーに身体を押し付けられる。
「そういうことなら話してあげるよ。お前と僕は共犯者になるんだ」
のしかかってくるオーレリアン。
彼の狂気的な瞳が怖かったが、小鳥は意を決してこう言った。
「ダメです…!簡単に殺すとか、言っちゃダメですっ!」
「っ…!」
――ダメ…よ、オーレ…リアン。やめ…な…さい
死に際の母親が弱々しく発した声。
なぜか今、明瞭にオーレリアンの頭の中に蘇った。
「なん、で……」
目の前の小鳥の顔が、母親と重なる。
オーレリアンは狂ったように喚き出した。
「なんでなんでなんで!?どうして僕を止めるの母様!!僕があの女を殺すんだ!!僕がっ!!」
そこまで言って、ふと青い瞳は我に返った。
「オーレリアンさん…」
小鳥の指が躊躇いがちに彼の頬に触れる。
そこは涙に濡れていた。



