「簡単に言うなよ。ホント、お前最悪っ」
ちょっと調子を取り戻したオーレリアンだったが、近くのソファーに力無く腰を沈めた。
「僕のせいなんだよ……本当に。僕が行かないでって、引き留めなければ……母様は…」
苦しそうな声を出してから沈黙するオーレリアン。
そんな彼の前にしゃがみ込み、小鳥は青い瞳を見上げた。
「何があったか、聞いてもいいですか…?」
「ヤダ。お前に話したって解決するわけじゃないし」
「けど…話した方が、気が楽になったりしませんか?」
「うるさいんだよ。僕の聖域にズカズカ踏み込んでくるな」
「オーレリアンさん…」
しゅんとする小鳥をオーレリアンは鼻で笑った。
「お前、馬鹿?ついさっきまで僕はお前に食いついてた捕食者なんだよ?そんな奴の心配とか、よくするよね。どんだけお人好しなわけ?」
彼の手が伸びて小鳥の鎖骨に触れる。
傷ついたそこを撫でられ小鳥は痛みに顔をしかめた。
もう血は止まっているが、指でぐりぐりされたらまた溢れてきそうだ。



