最近よく倒れるな――目覚めてすぐ、ボンヤリそんなことを考える。
小鳥はクラクラする頭に手をやった。
どのくらい意識を飛ばしていたのだろうか。
(これは……柩…?)
自分が寝ていた白い柩を見てから上体を起こし、周りを眺める。
よくわからない機械が沢山ある部屋。
自室ではなかった。
どうやら、まだ自分はオーレリアンの研究室にいるようだ。
(オーレリアンさん…どこに行ったのかな?)
ズキズキ痛む鎖骨の辺りを気にしながら、部屋の主の姿が見当たらないのを不審に思っていると…。
「母様……」
部屋の奥から小さな声が聞こえた。
様々な機械に視界を阻まれ見えなかっただけで、オーレリアンは近くにいるらしい。
小鳥は立ち上がって声の方へゆっくり歩み寄った。
「まだなんだ、母様…。ごめんなさい。もう少しだけ、待っていて…」
近づくに連れ、ヒンヤリした冷気が足元から這い上ってくる。
小鳥はオーレリアンの背中を視界に捉えた。
「オー…」
呼びかけた瞬間、オーレリアンの前に置かれた柩に目が留まる。



