「んじゃ、これ脱いで」
そう言ってカロンは小鳥のズボンを指した。
家事をするから動きやすい服装をと考え、今日の小鳥はスウェットパンツ着用だ。
「カカカ、カロンさん!落ち着いて下さい!」
「……あんたの方が落ち着けば?」
「無理なんです!カロンさん!私、本当にこんな…!」
「何?自分じゃ脱げない?仕方ねーなぁ」
「誰もそんなこと言ってませんから!やめ――」
カロンの指がスウェットパンツに伸びた時だった。
――シャァアアー……
突然、頭上から水が降ってきた。
「は?」
「え?」
見上げれば、天井にはスプリンクラー。
「あー…あれか」
「火の気もないのに…。誤作動でしょうか…?」
未だ止まらないシャワーを浴びながらポカンとする二人。
「……スプリンクラーがあるなんて、すごいですね」
「……放火対策。全部の部屋にあるけど、誤作動とか初めて」
そう言ってからカロンはおもむろに動き出した。
小鳥から離れ、部屋のドアへ向かう。
「あのっ、どこへ?」
「このままじゃヤバイから、ちょっくら止めに行ってくる。コンピュータ室で制御してるはずだから」



