(え?カロンさん、今なんて…?)
「モエ」と聞こえたのは気のせいだろうか。
(モエって、もしかして……萌え!?)
まさかカロンが人間の俗語を知っているはずがない。
と断言できないのが闇人のネットワークの恐ろしさだ。
彼らは独自の方法で地上、主に人間の情報を得ている。
流行のファッションや言葉、様々な技術に思想。
闇人は地上のそれらに影響されながら自分達の生活を営んでいるのだ。
つまり、カロンが「萌え」の意味を情報として知り得ていてもなんら不思議ではない。
「おーい、聞いてる?」
萌え発言にポカンとする小鳥へカロンが迫る。
「返事ないなら勝手にやっちゃうけど?」
「え?やるって…何をですか…?」
「こういうこと」
カロンは小鳥の手を取ると、それを自分の下半身に持っていった。
「っ!?なっ、カロンさん!?」
「この責任、とってほしいんだけど」



