愛。
その愛がペット愛だとわかっていても小鳥の胸はドキンと反応した。
鏡を返し、ドキドキする鼓動を落ち着かせようと俯く。
すると頭上から独り言が聞こえた。
「本当、似合うよな~。逃がすの勿体ねぇ…」
何やら不穏な台詞だ。
小鳥が恐る恐る上を見ると、カロンと視線が合った。
「なあ、あんたさ。やっぱり俺のペットになんねぇ?あんたをこの部屋で愛でてみたい」
真剣な表情で口説かれる。
しかし、小鳥は間髪を容れずに拒絶した。
「嫌です」
「何が嫌?めっちゃ甘やかしてあげるけど?」
「そ、そういう問題じゃありません…!」
監禁飼育されるなんて冗談じゃない。
小鳥は一歩、後ずさった。
それを見てカロンが一歩、距離を詰める。
また下がる小鳥。
そしてゆっくりと詰め寄るカロン。
「………」
「………」
互いに無言だった。
絡み合う視線のみで会話をしている。
――なんでそんな怯えてんの?
カロンの赤い瞳がそう問い掛けてくる。
小鳥は彼の瞳を見据えたまま危機感に震え後ずさるも、どんどん追い詰められ、ついには壁に肩がぶつかってしまった。



