――俺はルカ!君の名前は?
雪の降る公園に立っている金髪の少年。
(そうだ……あれは、小学生の時…)
一緒に遊んでくれた男の子。
「ルカ…さん…?」
――小鳥って言うの?一人で雪遊びとかつまんなくない?俺と遊んでよ!
低学年の頃、引っ込み思案で大人しい小鳥は特別親しい友達もなく、一人で遊ぶことが多かった。
この雪の日もそうだ。
彼女は一人で公園へ遊びに来ていた。
――俺さ、外に来たの初めてでさ。雪も初めて見るんだ!地上って面白いなぁ~
そんな時、金髪碧眼の少年、ルカに出会った。
この辺りでは見掛けない顔に戸惑ったが、彼の明るい笑顔や天真爛漫な性格に惹かれ、小鳥はだんだんと打ち解けていった。
――それ、何?雪だるま?どうやって作るの?
初めてのルカに色々教えながら一緒に作った雪だるま。
――うわ!?冷たっ!小鳥、当てたな~。倍返しだ!くらえっ!
自然と笑顔になれた雪合戦。
――え?もう帰るの?暗くなるから?もう少しだけ俺と一緒にいてよ!お願い!
夕方。
もともと太陽は雲に覆われていたため辺りは暗かったが、寒さが厳しくなってきたのと父親が心配するからという理由で小鳥は帰り支度を始めた。
持参した子供用のシャベルやバケツを持って公園を出ようとした時、前方に父親の姿が見えた。
――何?お父さんが来たの?チェッ、お迎えか。なら仕方ないや。バイバイ…小鳥…
ルカと別れて家路につく――はずが。
――お前!!何すんだ!!小鳥から離れろ!!
怒鳴りながら、ルカが小鳥の父親に飛び掛かった。
喚きながら地面に倒れる父親。
そして、ルカが怒りに任せて彼の首筋に噛み付いた。
父親の首から赤い血が滴る。
その血を、殺す勢いで啜るルカ。
(あ、あぁ……あっ…)
我に返ったルカが仕出かしたことの重大さに気づいて小鳥の方へ振り返る――。



