廊下を右へ曲がった先には幾つか部屋があった。
「そこが調教部屋。向こうが屠殺部屋で、一番奥がブラッディーセラー」
カロンが左側に並ぶ部屋を淡々と説明していく。
(屠殺部屋…!)
そこに涼子がいるのだ。
駆け寄ってドアを開けようとした時、カロンが廊下の右側にある重々しい扉を開いた。
「檻はここ」
思わず、振り返ってしまった。
が――。
「見るなっ!!」
檻へ続く扉から飛び出してきたルカに直ぐさま視界を塞がれる。
「ル…カ、さん…?」
ルカの手に覆われ、小鳥の視界は真っ暗だ。
「見ちゃダメだよ、小鳥。君は見たらいけない!そもそもなんでここに?誰だよ連れて来た奴!」
「ん」
人間を床に置きながら挙手するカロンを、ルカは本気で殴りたいと思った。
が、ここはグッと堪える。



