必死で白魔の胸板を押し返し、柩から出ようと試みる。
すると突然、小鳥の首筋にナイフがそえられた。
「逃げないでよ。僕は独占欲が強いんだ。逃げる獲物は追いかけて、独り占めしたくなる……。この手にもう一度抱けるなら、殺したって構わないと思うくらいにね」
ナイフを握る力が強くなる。
押し当てられた首筋の皮膚が切れそうな感じがした。
(殺、される…!?)
小鳥が目をつぶり歯を食いしばったその時。
――ドンドンドンッ!!
『助けて!!櫻井さん!!開けてぇ!!』
涼子の大声が聞こえた。
「上原さん!?」
「おやおや、もうゲームは終わり?」
クスクス笑う白魔を押しのけ、小鳥は鏡に駆け寄った。
「待って!今開けるから!」
とその時、尋常ではない叫び声がした。
『あ゙ぁあ゙ああああっ!!!!!!!!』
涼子の絶叫だ。
「上原さん!!」
勢いよくドアを開ける。
するとそこには――。



