「でさ、とりあえず言わせてもらうから。……このバカ。役立たずの家畜以下」
「あうぅ…」
危機から抜け出して早々、誰もいない廊下の隅っこでオーレリアンの理不尽な攻撃を受けるはめになった小鳥。
「サンプル壊された上に吸血されそうになるとか…。ホントに、どこまでとろいの?」
「ごめんなさい…」
素直に謝ると盛大な溜息を吐かれた。
「これは僕の判断ミスだ。脳みそすっからかんで危機感に乏しいメスブタに任せたのが間違いだった…」
「うぅ……本当に、ごめんなさい」
正しい指摘に言い訳の余地もない、そう小鳥が思っていると、オーレリアンがイライラした調子で腕組みのポーズをとった。
「……ねえ、暗に謝罪はいらないって言ってることに気づきなよ。やっぱりバカだよね、お前」
「へ…?」
「ああもう、いい!こっち来て!」
また腕を掴まれ、引っ張られる。
そのまま彼は廊下を歩き始めた。
「あ、あの!さっきの眼鏡の人、あのままで大丈夫なんですか?」
「言ったよね?死にはしないって。たいした量打ってないから火傷程度で済むでしょ。それに、もしなんか訴えてきてもクラヴィエ家の権力で揉み消すから問題ない」



