「そ、傍、に……って、ああ~!!俺は何を言ってるんだぁ!!」

「ル、ルカさん…?」

「ああぁ……超恥ずかしい…」


よっぽどだったのか、彼はその場でしゃがみ込み、顔を手で隠してしまった。


「ゴメン…。ちょっと待って。今俺を見ないで。なんか色々、大変なことになってるから…」

「う、うん」


とは言われたものの、気になってしまうのはどうしようもない。

小鳥はちらりとルカを見た。


(あ、耳がすごく赤い…)


肌が白いから赤くなるとわかりやすい。


(なんか…カワイイ)


ルカの整ったルックスは本来ならカッコイイ部類に入るのだが、なぜか今は可愛らしさが勝った。


「ヤバイ。暑い。暑くない?」

少しして復活したルカが立ち上がりながら問い掛けてくる。

「いえ…暑くはないですよ」