「俺が居間・図書室掃除だね」

静理が確認する横でカロンが唸った。

「俺は風呂掃除か…。残念。小動物と買い出し行きたかった」

「はぁ?廊下掃除とか、面倒」

「うわぁ~!最悪っ!俺トイレだし!」

「食堂掃除か………眠い」

オーレリアンにルカ、フェオドールも掃除係になった。

残るは…。


「僕がプリマドンナのエスコート役になったよ。一緒に行こう」

長男の白魔がニコリと微笑む。


「はい。よろしくお願いします」


こうして白魔との買い出しが決定したその時。



――プルルルルッ



突然、居間にある電話が鳴った。

一番近くにいた静理が受話器を取る。

「もしもし。……はい、そうですが……えっ?小鳥ちゃんのお母さん?」

「お母さん!?」

静理の会話に驚き、いち早く反応した小鳥。

慌てて電話に駆け寄る。


「はい、いますよ。今、代わりますね」

そう言ってから静理は小鳥に受話器を渡した。