「キッチンが…!?」
頼んでから三日も経っていないのに、もうできたらしい。
嬉しいやらビックリやらで小鳥の表情がころころ変わる。
それを興味深げに見つめた後、フェオドールはソファーから立ち上がった。
「見に行くといい。案内しよう」
彼の提案にお礼を言いながら小鳥も腰を上げる。
「俺も行く」
廊下に出ると、カロンが小鳥の後ろからついて来た。
三人で居間のすぐ近くにあるキッチン部屋を訪れる。
「もともとはギャラリーだったんだが、倉庫化していたから……逆にリフォームされて綺麗になったな」
中に入りながらフェオドールが解説してくれた。
「うわ~…広い…!」
小鳥の瞳が輝く。
今まで住んでいたアパートのキッチンスペースとは比べものにならない。
自分しか使わないのにカウンターまであり、小鳥のテンションが上がった。



