EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ


「っ…!」

痛みはしたが採血はすぐに終わった。

オーレリアンは小鳥からさっさと離れると、抜き取った血を試験管に移し、何やら怪しい機械にそれをセットした。

「解析開始」

ボタンを押すと、すぐに機械が反応した。

ピーッと音が鳴り、コンピュータ画面にデータが表示される。

「O型、日本人、女。持病なし。ランクは……B。識別コード5485」

たんたんと読み上げるオーレリアン。


「Bか…残念。Cなら俺のペットにしようと思ったのに」

床に膝をつく小鳥を見下ろしてカロンが顎に手をやる。

「餌決定だね。この顔ならギリギリ売れるんじゃない?僕なら即ブラッディーセラー行きにするけど」

そう言うとオーレリアンは小鳥の血が入った試験管を手に背を向けた。

「じゃあ、後の処理は任せるから」

「はいはい」