「百歳!?」

「あ~…人間よりも長生きだからな。俺達は」

ポリポリ頭をかいて曖昧な説明をするカロン。

そんな弟の説明を白魔が自己弁護しつつ引き継いだ。

「確かに僕はもうすぐ百になるけど、闇人としてはまだまだ若輩だよ。人間の年齢にするなら二十歳くらいかな」

「そうなんですか…。ならカロンさんやルカさんも……かなり年上?」

「俺は正真正銘の十七歳だよ!」

ガバリと起き上がったルカが勢いよくアピールした。

「闇人の中でも正真正銘のガキと言える年齢だよね」

それを白魔が嫌味で迎える。


「俺も正真正銘の二十歳。ちなみにオーレリアンは十五歳」

「カロン、黙れよ。なんで僕の歳まで教えるかな!」

聞いていたのか、オーレリアンが振り返った。

「会話にまざれないの、つまんねーかなと思って。存在を主張させてみた」

「余計なお世話だ!」