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 学校は塔のようだった。

縦に長い石造りの巨大な建物。

そのドッシリとした外観は、小鳥が想像していた校舎とはまるで違っていた。


(これが学校?私の高校とは全然違う…!)


高校というよりも敷地内の雰囲気からして大学のようなイメージだ。

圧倒されながら中へ入ると、薄暗い玄関ホールには大勢の若い吸血鬼達がいた。


「さてと…一限はどこの教室だ?」

思い出そうと頭をかくカロンの隣でオーレリアンが鼻を鳴らす。

「C―4だよ。毎週のことなんだから、いい加減覚えなよ」

「ああ、C階か」

納得するとカロンは正面にある螺旋階段へ歩いた。

白魔やルカ達も後に続く。

静理は教員なのでここで別れた。


螺旋階段を上り、3階へ。

3階の壁にはデカデカとCの文字が表示されていた。

それを横目に見ながら、C―4教室に入る。