いじめも無事終わって家に帰るといつも通りの堅苦しい挨拶をメイドがやってくる。
部屋に戻ろうとするとお父様が私に
「学校で問題などおこしていないだろうな?」
「はい、お父様」
「ならいい」
「だが学校で問題など起こすなよ。我ら上原家の恥だ。」
「わかっております。」
「では部屋に戻りますね。」
と言い部屋に戻ると猫かぶりが解けた。私はお母様が死んだことを思い出す。私のせいで死んだのだ。私の家は女が一人しか産まれなく、その産まれた女の子は代々何らかの能力がある。お母様が私の能力を大変なことになると言って命をかけてまで封印したのだ。なので、私の能力はまだわからない。
そして、お母様の能力は予知だったらしい。その方で私達の家は有名なのだ。毎日のように、予知してほしい人が訪ねてきた。
お母様が産まれる前までは火を操るもの、水を操るもの、じょれいができるもの、環境を操るもの、人を操るものなどがいたことを教えられている。前の代お母様の時は経済力も今の朝丘家をうわまわる方だった。むしろ、世界トップの経済力で、能力を使って商売した。
だが、お母様が死んでからは今までの地位が無くなってしまった。