学校に行って授業が終わって、しばらくすると、ファンクラブの人たちが呼び出してきた。
呼び出されて屋上につくと、リーダーらしき人がいきなり
「朝丘君と別れなさい!」
といわれた。むかついたので
「誰が別れるか!」
と言い返すと、ムカついたのか、ファンクラブの人たちが一斉に
「ふざけんな」「おまえなんかしね」「おまえだけは許さない」
などといってきたので、さすがにビックリしたが私も、
「絶対に別れない!別れてほしいなら、力強くでもいい!」
私は護身用に合気道5段、剣道8段、空手10段など他にもいっぱいやっていることを知っていたのか、皆が逃げ出して行った。この時、初めて習い事が役に立った。
でも、ものを投げられたのでけがをしてしまった。保健室に行こうとすると、朝丘君がいた。そして、朝丘君が、
「そのきず、どうしたの!?」
いってきたから、
「こ、ころんだだけ」
「うそつかないで」
「誰かにやられたんでしょ」
さすがに朝丘家の情報網があるからばれているのか。
「やっぱり朝丘家の情報網?」
「うん」
「でも、もうないよ、だってきつくいっといたから」
「ならいいんだ」