一葉 それにしても店長は本当に命さんのことが大好きなんですね
光華 まあね~親友だからね~ずっ友だからね~
命 そのずっ友とかいうやつ気持ち悪いからやめてっていっつもいってるでしょ?
光華 ええ~ずっとも~ズットモズットモ~(命にべたべた)
命 やめてって!!
光華 ズットモ~オマエヲズットモニシテヤロウカ~(蝋人間にしてやろうか的な)
命 やめろ!!(パンチ)
光華 あばす!!!!!!!!!!!(倒れる)
命 まったく…その変な言葉使うのやめたほうがいいよ、歳食ったときに変な目で見られるよ?
光華 これが個性なの!!わかる!?こ・せ・い!!!!
命 はいはい、わかりましたわかりましたー
光華 んもぉおおおおおん
一葉 ははは、私は店長のそういうところ面白くて好きですよ
光華 ひとはちゃああああん
命 一葉、あんまりこいつのこと甘やかしちゃだめだよ?
光華 んもおおおおおおおおおおおおおん
一葉 (英彦と諭吉に向かって)命さんも店長も、本当に楽しい人だよね
英彦 なー、俺バイト先ここにしてよかった
諭吉 ずっとここでバイトしてたいよね
光華 お!?聞きましたぞ聞きましたぞ~~!!(のけぞって英彦の方へ)
英彦 うぉおお!(びっくり)
諭吉 あっ、もうこんな時間!そろそろ私帰りますね
光華 帰っちゃうの?
諭吉 すみません、ちょっとやらないといけないことがあって。それじゃあ
命 おつかれ~
諭吉、出て行く。そのほか、ちりじりにお疲れと声をかけて見送る
光華 そういえば諭吉って大学行ってないんだっけ
一葉 一浪して、親に入学費用出してもらえないからって貯めてるらしいんです。
英彦 でも、本人は「大学はもういい」っていってたよな
一葉 多分ふりしてるだけ、この前こっそり資料見てるの見ちゃったの。多分今日も勉強するために帰ったんじゃないかな
命 努力家なんだね
光華 私たちが知らない間に店だけじゃなくてこの部屋まで掃除してたりして、気が利く子なんだよ
一葉 諭吉はすごくいい子だから、夢はかなえてほしいんだけど...あんまり大学行きたいって話はしてくれないんだよね
光華 一葉ちゃんは諭吉ちゃんと仲いいよね、歳違うのに呼び捨てだし
一葉 諭吉が、女同士だしって言ってくれたんです。私もお姉さんができたみたいで嬉しくて
光華 お?一葉ちゃんはお姉ちゃんが欲しいのかな?私がなってあげようかああああ!?!?
一葉 ちょちょちょ!!!!!!
命 ちょっとまてコラ!!
時計が午後8時のベルをならす
全員 静止
命 8時か...そろそろ帰らなくて大丈夫?
一葉 そんなに遠いところに住んでるわけじゃないし、帰ろうと思ったらすぐ帰れますよ
命 まあ、それならいいんだけど、家が近いからって外出時間ギリギリまで外出てるのはやっぱりあぶないし、少し早めに帰るようにした方がいいんじゃない?
光華 引き止めたいのが本心なんだけどねえ~
命 青少年を働かせてうんたらかんたらとか言われてここが潰れたらどうするの
一葉 そうですね、怒られちゃうのも嫌ですし…気をつけます。帰ろう、英彦~
一葉 あっ、待って。今日送ってくよ。天気悪いから、雨降ってきても困るし
一葉 本当ですか?ありがとうございます!
英彦 やった!じゃあお礼に明日アイスおごります!
光華 じゃあチョコミントの高いやつね
英彦 え~ガリガリ君じゃダメですか?
一葉 でも店長、今日ガソリン切れそうだからまっすぐ帰るとか言ってませんでした?
光華 あっ!!まだガソリンスタンドあいてるかな?
英彦 小学校の方の橋を渡った所にあるガソリンスタンドならあいてますよ。あそこ10時までやってますし。
光華 へえ、詳しいんだね~
英彦 友達がバイトしてるんです
光華 そうかそうか、ありがとう。…よしじゃあ先にガソリンスタンド行ってくるからちょっと三人で待ってて…ってあああああ!!!!
命 うわああっ!!突然大声出さないでよもう…
光華 おうちに財布忘れた…
命 はあ…私が一緒に行って払うから…二人で待っててもらっていい?
一葉 はい、わかりました
光華 oh…二人きりだねえ...若い子が二人きり...青い春だねぇ...
一葉 は、はあ…
命 余計なこと言ってないで早く行くよ!
光華 はあい(しょぼん)
英彦 いってらっしゃーい
沈黙
英彦 ...モンストでもする?
一葉 携帯の充電がない
英彦 何パー?
一葉 25%
英彦 まだ行けるって!
一葉 私充電器持ってないし、そんなにしないで店長立ち戻ってくるでしょ
英彦 なんだよせっかく誘ったのに…
一葉 …明日また誘って
英彦 …はいよ...片付けでもするか
沈黙(片付けとかしながら)
一葉 そういえば妹、元気?
英彦 …相変わらず入院中
一葉 風邪こじらせただけなんだよね?
英彦 …そうだよ
一葉 うちの弟が全然学校来ないから心配だって
英彦 そうか、じゃあ伝えておくわ
一葉 よろしくね
英彦 お前さあ、
一葉 ん?
英彦 進学するんじゃなかったの
一葉 いかない。お金ないし。
英彦 あんなに行きたい大学があるって意気込んでたのに?
一葉 お母さんと相談してね...働いた方が生活も楽になるだろうし
英彦 お前頭いいんだし、こんな田舎で過ごしてるのもったいないだろ
一葉 うん...
光華、命 入ってくる
光華 おまったせ~帰るよ~
一葉 あ、はーい!
二人、帰る準備
命 ごめんね、光華が雷怖いよ~ってトロトロ運転しててさ
光華 だって雷怖いじゃ~ん
命 どこがだよ…
光華 ゴロゴロゴロって怒ってるみたいじゃない?
英彦 よくおへそ盗まれるとか親に言われませんでしたか?
光華 そうそう、おへそなくなったらどうしよう~
命 ほら、変なこといってないでさっさと帰るよ
英彦 光華 はあーい
英彦 そういえば、明日って給料日ですね
一葉 夏のボーナスって出ますか!?
光華 でるよ~ちょっとだけだけどね
英彦 よっしゃ!!いつもより無駄遣いできる~
命 高校生だからって甘えないでちゃんと親孝行に使えよ?
一葉 そうだよ英彦~
英彦 うっせ!ちゃんと今後のために貯金もしてますー!!
命 そういえば、給料って手渡しなんでしょ?管理はどうしてるの?
光華 金庫に入れてある。私しか暗証番号知らないし、もしバレてもこの子達なら信用できるしね
英彦 まあみんな店長が暗証番号を紙に書いて保管してるの知ってますけどね、(金庫を見ながら)先にもらっちゃおうかな~
一葉 なにいってんの、そんな泥棒みたいなことだめでしょ!
光華 まあまあ。楽しみは明日までとっときな!
英彦 なんか次回予告みたいですね。
4人が出て行く
暗転
静まり返る休憩室、雨の音FI 大きくなっていく ゆっくり小さくなっていき聞こえてきたのは休憩室を歩く足音。ガチャリと何かが開く音 走り去る足音 雨の音大きくなっていく
雨の音 FO
明転
一葉、英彦が二人で相も変わらず携帯ゲームをしている
光華 入ってくる
光華 (入ってきながら)きゅっ!きゅっ!きゅっ!!給料日~きゅうりょうび~♪やっほ~
英彦 こんにちは
一葉 店長、元気ですね~
光華 元気だよー!!給料日だよ!?げんきになるでしょそりゃあ!!
英彦 なななななんか俺もテンション上がってきた!!
一葉 英彦って、店長のテンションにつられること多いよね…
光華 じゃあ、夕方にみんながそろったら給料渡すからよろしくね?
英彦 一葉 はーい
光華 金庫ちゃんも待っててくだちゃいね~
一葉 金庫に給料ってところがまた田舎っぽいですよね…
光華 本当は口座振込にしたいんだけど給料は何日間かの売上からそのまま出すようにって言われてるんだよね
一葉 でも、お店に泥棒とか入ったら困りませんか?
光華 いままで盗難なんてなかったからね~でも物騒な世の中だし…命にも昨日気をつけなさいよって言われたんだよね、そろそろ考えなきゃか~
命 諭吉来たよー
諭吉 お待たせしました~、すみません少し遅れてしまって
一葉 雨、ひどいもんね
光華 おー!よし、これで全員そろったね...うーん、今日はお客の入りも雨のせいで少ないし、先にぱって配っちゃおうかな~
光華、金庫の鍵を開けようとするがすでに鍵が開いている扉に手をかけるとすんなり開いて中は空。
光華 ん、あれ…え…?
命 どうしたの...
光華 (皆のほうを向いて)お金が……ない
