校門まで行くと……車が来ていた


「………あのさ、先に私の家に行って。服、着替えるから」


「あぁ、わかった」


私の隣でユラユラしている


しばらく乗っていると……


「つきました」


運転手がそう言った


「僕達待ってるから着替えてきていいよ」


弥生が私に微笑んで手を振ってくれた


私は車から降り家の中に入る


「……ただいま」


「おー、姉貴おかえりー。なに、また体調崩したのか?」


家の中には服を着替えている航哉がいた


「んなわけないだろ。皇龍の倉庫に行くから着替えに来たんだよ」


「は?!」


航哉が目を見開いた


「姉貴、どうした?!脅されたか?!」


肩をつかんでそう言った航哉


「なんで私があいつらに脅されなきゃならない。むしろこっちが脅すに決まってるだろ」


間違ってもそんなことしないけど


「あぁ、俺が言ってることと何か違う」


そして、急に頭を抱えだした航哉


まぁいいか。着替えよ


航哉を放って部屋に入り服を着替えた


スキニーパンツに半袖のシャツを着て黒のパーカーを着た


そして、下に降りると壁にもたれかかっている航哉がいた


「お前さぁ、何してんの」


「俺も出るから姉貴と出ようと思って」


あっそうですか


私は靴を履いて扉に手をかける


「航哉、あまり無茶するなよ」


「あぁ、わかってる。姉貴もな」


私は無言でうなづいて外に出た