「…………さわんな」


おい、何言ってんだ


「あはは、ごめんって。気に入ってるんだね」


弥生がニコリと笑うと優稀が弥生を睨みつけた


「あのさ〜入口で止まんのやめてよ〜。俺、寝たいんだけど〜?」


後ろの方で蒼翔がそう言った


「…………あぁ」


優稀が私の手を掴み……


「席、どこだ」


と聞いてきた


「あぁ、あそこ」


空席だらけの席を指さす


「……俺と同じか」


「僕らもねあそこの席なんだよ」


弥生がニコニコしながら言った


へぇ……だと思った


「ふーん」


私は手を離して席に座った


そして、寝る体勢に入った


「おい、お前寝るなよ!」


「うるせぇ、嵐斗。俺は勉強しなくても大丈夫なんだ」


「お前っ、優稀みたいなこと言うんじゃねぇよ!」


優稀もかよ


優稀はちなみに私の隣に座っている


しかももう寝ている


こいつ、常に寝てんのか?