極悪非道の暴走族






ーコンコンコン


扉がノックされる


「あの、稀子さんにお客さんが来てて…ここにいますか?」


「あぁ、はい。ここにいます」


「はぁ、よかった。どうぞ、お入りください」


ナースの人にお辞儀をした八坂


「……お嬢、なんで病院にいるんですか」


「まず、30分後って言っただろ。お前の頭は大丈夫か」


腕を組んで八坂を睨みつける


「…あぁ、それはすみません」


謝る気ないだろ、おい


弥生さんと優稀さんは八坂を警戒していた


てか、黒スーツをびしっと着てたらそうなるか


「……で、稀子ちゃん、何者?」


弥生さんが今度は答えてよという笑みを浮かべていた


「……瀬山稀子様。瀬山組の長女です」


八坂が私の後ろにつきそう言った


「あぁ、瀬山組のね!って、え?」


弥生さん、話通じてますか


「お嬢、こいつらなんですか」


「あー、……皇龍の総長と副総長」


私がそう言うと八坂が……


「お嬢、姫になったりとかしてないですよね」


「してねぇよ」


低い声で返した


「まぁいいや。冬李の点滴終わったら連れて帰る。他のヤツに電話してベッド用意しといて」


八坂は無言でうなづいて部屋から出て行った