夜中までなずなの面倒を見ていたおかげで熱は引いていた


が、なんか私の頭が痛い


あー、うつったか?


クラクラする頭を押さえながら制服を着る


学校には行かないとな…


「……行ってくる」


「大丈夫?冬李。顔色悪いわよ?」


「寝不足だと思う。行ってきます」


お母さんは腑に落ちないような顔をしていた


が、転校三日目で風邪ってなんだってなるからいく


「………っ、くそっ」


視界が少しぼやけてきた


「あ、冬李っ!って、あんた顔色悪いわ!」


「……うるさい。稀子」


顔をしかめて稀子を睨む


「あんた、なんで顔色悪いのよ」


んなの、こっちが聞きてぇよ


すると、突然視界がグラりとゆがんだ


立つこともままならなくなりそのまま意識がなくなった