「ただいま」


「おー、姉貴。帰ってくんの早いな」


普通の服に着替えた航哉が顔を出した


「あんた、いたの。で、なずなは?」


「あぁ、上で寝てる。なんか、37.8℃あるらしい」


結構高いな……


朝は元気だったのに……


「そう。わかった。あんた、渡したとこやっといてよ」


「んー?あー、わかってるって」


テレビを見ながら適当に返事を返してくる航哉


あとでこいつしばく


とりあえず私は着替えた


いつもの格好になると、なずなの部屋に入り顔を見る


苦しそうだな。熱冷ましシートも貼ってるし…目が覚めたらご飯食べさせるか


ということはお粥だな


なずなの頭をひとなでし私は部屋の扉を静かに閉めた