「…………ちっ、ねむ」


なんで朝っぱらから行かないとなんないのか


学校なんてめんどくさい


大きく溜息をついて私は学校に向かった


「あ、冬李くんおはようっ!」


一人の女子が話しかけてきた


「………はよ」


適当に挨拶を返しておいた


「ねぇ、冬李くん!」


「……………何」


「私、愛海っていうんだ。よろしくね?」


私の隣に並んで小さく笑った愛海(めぐ)


「……………俺といたら女の八つ当たりされんぞ」


「…あ、うん。そだね」


遠くを見ながらそう言った愛海


あー、イジメられてんのか


……………ふーん