「っ、おい!クソ野郎!とっとと逃げろ!」
周りの外から怒鳴り声が聞こえた
こっちだって
できるもんならとんずらしたいんだよ
「でもまぁ、少しは運動になるか?」
クツクツと喉で笑うと私は鈴を3回鳴らす
ーチリーンチリーンチリーン
これは危険信号
「………くたばれ、雑魚が」
近くにいた敵から投げ倒していく
殴ったり蹴ったりしていると
「うおりぁぁぁぁっ!」
後ろから殴りかかってくる男
あー、気づかなかったわ
でもまぁ、一発ぐらいいいか
ーバキッ!
すぐ後ろで鈍い音が聞こえ振り向く
皇龍の総長がそいつを蹴り飛ばしていた
「……………背後は任せろ」
服が汚れているだけの総長さん
こいつには期待できそうだな
「………んじゃ、任せた」
さすがに私も一人じゃ無理だからな
しばらくグラウンドには
鈍い音と悲鳴が飛び交っていた

