極悪非道の暴走族





鈍い音が響きわたる


一人一人、強いな


でも、人数に負けてるってとこか


はぁ、仕方ない。助けてやるか


つか、パーカー着たらバレるか


じゃあ、やーめた


鞄を日陰に置いて喧嘩に近づいていく


ーチリーンチリーン


鈴の音を微かに響かせながら


赤髪の後ろに白狐の下っ端がいた


口角を少しあげた


卑怯な奴には制裁を下してやる


後ろに立ちそいつの頭に回し蹴りを食らわせる


「ぐあっ?!」


呻いた男はそのまま気絶した


赤髪は驚いてこっちに振り向いた


ーチリーン


「っ、てめぇ……?!」


こいつ、短気だな


「……目の前の敵に集中してな」


忠告してやったぞ?


鉄パイプを
振り下ろしてきた奴の顔面に拳を入れる


そのまま後ろに倒れた


はい、どんまい