極悪非道の暴走族





あ、やっぱめんどくさいから寝よ


なずなに起こされてあんまり寝てないんだよな


裏庭にでも行くかー


「……………お前………誰だ?」


階段をおりようとすると後ろから声が聞こえた


ゆっくりと私は振り返る


おぉ、全員美形だな


「………オレの事?」


五人に首を傾げる


「そう。君のことだよ」


あ、こいつ危険だ


「……転校生の鈴堂冬李。よろしく、皇龍」


小さく微笑むと鈴が鳴った


ーチリーン


っ、おっと…


「………お前、なんであの時屋上を見た」


「あぁ、視線を感じたから」


そう言うと五人は目を見開いた


「それだけ?あぁ、そうそう。なんであんたら
"極悪非道"なんて呼ばれてんの?」


私がそう聞くと
真っ赤な髪の奴が私に殴りかかってきた


逃げ場がないから後ろに落ちるか


後ろに重心を傾け私は落ちる


赤髪は目を見開いて……


「おいっ!」


そう叫んだ