「はーい。」

ため息混じりに返事して、


ベッドから体を起こす。


また、ゲームに付き合わないといけないのか…

と、思っていると。



「はじめまして、友愛ちゃん。」



目の前には知らない男の人。



「だ、誰?」



「だから言ったじゃない!


ママ再婚するって♪♪


っで、この人が新しい友愛のパパよ。」



「友愛、パパと呼びなさ「は?無理。」い。」


私は父と名乗る男の言葉に被せてそう言った。




「なんで、あんたに『パパ』なんて言わなきゃいけないの?



せめて『お父さん』でしょ?


ま、あんたに『お父さん』なんて言いたくなんか無いけど。」




「…由美ちゃーん……」




男がお母さんを下の名前で呼んで泣きすがる男。




私のお父さんは、私が産まれる直前に亡くなったらしい。


だから、顔も性格も全く知らないけど…


お母さんの大好きな人だもん。


きっととってもいい人なんだと思う。


だから、私もお父さんが大好き。