來「あれ? ゆーくん、 もしかして、玄関で僕の帰り待っててくれたの?」 なんて、 イタズラっ子のような笑みを浮かべる。 翔「いや、考え事してたんだよ。 なんで開けとけっ 言われたのかを。」 來「そんなの、二人っきりでお話したかったからだよ?」 ーガチャンー 私の背中の後ろで鍵の閉まる。 翔「え?」 來「友翔って、男の子なのに背ちっさいね。 手も小さいし、 腕も細い。 声も高いし。 友翔は “女の子” なんでしょ?」