《俺の母さんはもともと、




体が強くなかった。



なのに母さんは俺を産んだから…




俺と引き換えに、




命を落とした。




それからというもの。



父からの暴力はずっと続いた。》




父『お前が居たから…お前を産んだから、




母さんは死んだんだっ!



お前なんて生まれてこなければよかった!



お前は死神だっ!



俺の前から立ち去れっ!!』



《そうして、俺はぶらぶら毎日




家に帰ることもなく道を歩いてた。



俺の顔目立てで近寄ってくる女も沢山いた。



俺が「家に泊めて?」って、言ったら簡単に入れてくれるような女ばっかだった。




それに、喧嘩も毎日。



売られた喧嘩は全て買った。



まぁ、俺が勝つけど。




そんな時、裕二さんに拾われた。》



裕二「君、喧嘩なんて無意味にやったって意味無いんだよ?」



玲「なんだよ、おっさん。」




俺はおっさんを思いっきり睨んだ。




裕二「おい、にーちゃん、睨むならちゃんと睨め…」



そう言ったおっさんのその睨みは睨んだだけで人1人殺せそうな目だった。



そして、俺も腰を抜かした。