俺は屋敷ん中を走る。




そして、この家の扉を全て開けて中をチェックする。




そんな時でも雇われ人達は次々に出てくる。




玲「(ゆう、お前はどこにいるんだ?



無事か?



早く…


俺らの元へ帰ってこい……)」





俺は心でそんなことを願いながら走る。





そして、思い出した場所がある。



玲「もしかしたら…」





俺はもう、どこの扉も開かず、



その場所に向かいひたすら走る。





ーガチャー





玲「っ……」



俺の目に入る……



玲「……ゆう…?」




ゆう。




玲「お前…なんで、そんな格好……なんだ?」





愛「れ、玲っ?!



こ、これはその…」



ゆうが体の前で手をクロスし、自分の肩を持って、



自分の姿を隠すようにする。




慧「玲くん…お久しぶり…ですね?」






玲「やっぱり、お前の仕業か……




ヤンデレ。」




慧「何度言えば分かるんですか?



バカのトップ玲くん?」




愛「(な、なんか…

犬と猿を見ているみたい(汗))」



玲「ヤンデレは、なんでまだこんな事してんだよ。」




慧「言ったでしょ?


僕だけを愛して欲しいんですよ。」




玲「こんなことしたら愛してもらえるなんて思ってんのか?」



慧「……っ。




ゆ、友愛は僕のこと愛してくれてるよね?



ずっと僕の側に居てくれてるよね?」




玲「ゆう、



帰ってこい。



晃がまたなんも食べずにいるんだ。」




愛「え?




でも、一流シェフが作ったご飯が…」




玲「晃は、分かるんじゃねーか?


ゆうの飯が。


お前が作んねーと、あいつまた死にかけるぞ。」