「ねぇ、凛ちゃんっ!」


いつものように練習着に着替え部室を出ると私を待っていたかのように奏太くんが飛びついてきた。


女子部室の前にいても全然違和感ないな。


奏太くん。




『どうしたの?』



「あのね、練習前にちょっと着いてきて。」


『…え、ちょっと!』


私より小さいのに(←そこまで変わらないけど…)力は強いんだよね…


奏太くんに引っ張られる形で私が連れて来られたのは体育館裏。




「凛ちゃん、僕今度の体育祭でクラス対抗リレーのアンカーをすることになったんだ!!」