あれ?


隼人さんってこんなに表情豊かな人だっけ?

妹さんに怒って優のことを笑って…


隼人さんってこんなに話す人だっけ?


隼人さんって…



こうやって2人でいると今まで分からなかった隼人さんを色々発見した。


妹がいること、勉強が出来ること、家が学校から近いこと。

少し考えただけでも軽く3つは頭に浮かぶ。


他の人は知らない隼人さんを見れた気がして少し嬉しいな。



「何笑ってんだよ。」


『秘密です。』


陸上部のみんなも朱理も知らない私だけの秘密。






『隼人さん家庭教師とか目指したらどうです?』

「目指さねーよ。俺、人と関わるの苦手だし。」




あれ?

じゃあ私は…




「お前は特別な理由があって柊からのお願いを許可した。
これでも俺今すげー頑張ってるんだ。
場の雰囲気を暗くしないように。
こんなに話したのは初めてかもな。」