恋と部活の両立法


近づいてくる足音に不安を感じながらも私はその場から動くことは出来なかった。

なぜなら女の子にしっかりと鞄を掴まれてるからね。

『ねぇ、そろそろ離して…』

「やーだっ!」






「相沢!」

見つかっちゃった。

そして顔はよく見えないけどきっと隼人さんは私の後ろの女の子を見て驚いているだろう。




「っと…光!?」

やっぱり知り合いだったんだ。

しかも呼び捨て…か。





『わ、私用事思い出したから今日は帰るね!』


嘘100%。

用事なんて何もない。

でも、私がこの場にいたら2人の邪魔になる気がして。

女の子にも変な誤解されたくないし…