部員のみんなは私を見て目を見開く。


もちろん一ノ瀬 優も。




「「……。」」




あれ?


みんな何か言って下さい。


もしかしてタイミング悪かった?


1人ではりきってる人みたいですごく恥ずかしい…







しばらくシーンとなる部員たち。

野球部とサッカー部の掛け声がやけに耳に響く。


この空気そろそろ耐えられない…





………。









「また、会えたね!朝の迷子ちゃん!」



っと声がして顔を上げると


みんなの後ろからちょこっと顔を出した男の子と目が合う。


その顔には見覚えがあった。



『奏太…くん?』