「陸上部ね。
なるほど…
ところでさ凛花は優と仲悪いの?」



優?

ユウ?


誰だっけ?その人。




「あ、ごめんごめん!一之瀬 優だよ。
凛花の後ろのやつ。
さっきの時間2人が睨み合ってるのを見て仲悪いのかなーって。
あたしさ、実はあいつと幼なじみで色々知ってるんだ。
だから、凛花が陸上部に行く前に言っとく。

優も陸上部だよ。」





え?


え?



本日何回目の

嘘でしょ?!



でも、愛ちゃんと県大会で会おうって約束しちゃったし…


こんな理由で諦めるわけには…








『心配ありがとう、朱理。

でも、やっぱり私は陸上部に入る!
それに…あんなやつには負けたくないし?
今から見学行ってくるね!』


「すごい意気込みね。
そんなにしっかりと意見を貫き通せるなら大丈夫ね。
…あちらの心配も。

行ってらっしゃーい!」