「僕、自分で言うのもアレなんですけど昔からたいていのことはなんでも出来たんです。」 春くんは風を仰ぐように空を見上げてポツリと言った。 「足だって陸上する前から結構速い方でした。 そしたらある時言われたんです。 春は努力しなくていいよな。って。 悔しかった。 僕だってちゃんと一生懸命頑張ってるのに周りにはそれを認めてもらえない。 だからそれから誰よりも練習を頑張るようになりました。 でもやっぱり他の人から見れば僕の努力なんかどーでもよくて… 求めるのはタイムと結果と学校の評価だけ。」