「あ、あとねー。あれも聞いた?生徒会長さんのこと。
びっくりだよねー。まさか会長に好きな人がいるなんて。」
「聞いた聞いた!
絶対あれでしょ。あの転校生!
でも、なんかムカつくけど転校生の子、ゆりあだっけ?可愛いし優しいから許せちゃうんだよね。」
【柊さんに好きな人がいる?】
それも初耳。
1番みんなの近くにいると思ってたのに、
私なにも知らない…
「あー。でもほらいるじゃん。
陸上部の相沢さんだっけ?
転校生に嫉妬してるって噂だよ。」
「マジで?怖っ!あの子大人しそうに見えて意外と男好きだよね。」
「行こう。凛花。」
っと朱理に肩を押された。
『…うん。』
私は頷く。
私1度もゆりあちゃんに嫉妬なんてしたことがない!
男の子と関係なんてもったことがない!
ショックだった。
私みんなにそんな風に思われてたんだ。
でも自分の悪口を聞いたのはこれが初めて。
もしかしてこれもゆりあちゃんのせい??


