部室を出るとゆりあちゃんの言う通り隼人さんがいて…。
それを見てゆりあちゃんは飛びついた。
「待っててくれたの!嬉しいっ!」
って。
ゆりあちゃんは隼人さんと腕を組んだ後、何かを思い出したかのように私に振り返り言った。
「あ!凛花ちゃん。
柊さんが校門で待ってるって!なんか伝えたいことがあるらしいよ〜。」
伝えたいこと…?
柊さんが私に、、
それってまさか告白?!
いやいやないない!
あんなイケメン会長さんが私なんかを…
好きなわけないじゃん。
隼人さんはテンパる私をみて表情を曇らせた。
それを察したゆりあちゃんは背伸びをして隼人さんに何かを耳打ちする。
隼人さん、全然嬉しそうじゃない。
ゆりあちゃんと帰れるのに…
ゆりあちゃんに何か言われた隼人さんは下をむくとゆりあちゃんと歩き出す。
「じゃあまたね。凛花ちゃん。」
『あ、うん。また明日。』
ゆりあちゃんのその嬉しそうな言葉と全く合わない表情をした隼人さんがしばらくの間目に残っていた。


